セミタケって?

以前セミタケと呼ばれるものを見たことがあります。
セミタケというのはニイニイゼミの幼虫に寄生する冬虫夏草類の一種です。

冬虫夏草というのは冬には虫だったにも関わらず、夏になると草に変化すると考えられていたことから中国でその名前がつきました。
もちろんこれは虫が突然草に変化したというわけではなく、もともと虫に菌が寄生しておりその菌が子実体を伸ばしていきます。

蝉だけだけではなくその他にも雲に寄生するクモタケと呼ばれるものやオサムシの幼虫に寄生するオサムシタケ、さらにはツクツクボウシタケと呼ばれるものもいます。

いずれにしても寄生をしてまるでその虫の存在を一切無視しているかのように大きく成長するというのはとても恐ろしいですね。
もしも人間にも寄生するそのような生き物がいたとしたらぞっとします。

子供の頃に寄生して、大人になる頃にはその人よりもはるかに目立つほど大きくなっているのですから。
考えただけでもおぞましく恐ろしいですね。